アジア オーケストラ ウィーク(AOW)は、アジア太平洋地域から国々を代表するオーケストラを招き、演奏と共に各国それぞれの豊かで多様な文化と伝統を我が国へ伝えるコンサートの数々です。今年で16年目を迎え、これまでに15ヶ国から47のオーケストラが参加。演奏の軌跡はオーケストラの歴史となっています。
今回来日するオーケストラは、上海フィルハーモニック管弦楽団とマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団。躍進するアジアを感じていただけるオーケストラの登場です。ホスト・オーケストラは関西フィルハーモニー管弦楽団。音楽監督デュメイが弾き振りでの待ちかねた東京公演です。
AOWでは恒例となった合同演奏会を2011年以来オーケストラによる東北応援として被災3県で開催しています。「日・マレーシア外交関係樹立60周年(2017年)」を迎えた今年は、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団とホスト・オーケストラの関西フィルハーモニー管弦楽団が共演、福島県いわき市で合同演奏会を開催いたします。
[日時] | 2017年10月6日(金) 19:00開演 |
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[指揮] | 古澤直久(専任指揮者) |
[ピアノ] | テングク・イルファン |
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[日時] | 2017年10月7日(土) 16:00開演 |
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[指揮・ヴァイオリン] | オーギュスタン・デュメイ(音楽監督) |
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[日時] | 2017年10月8日(日) 15:00開演 |
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マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団の木管五重奏団が下記の場所でアウトリーチ活動を行います。
被災地の復興と再生に、心を込めて演奏をお届けします。
10月7日(土)
12:45 - 13:30 いわき市小名浜児童センター
15:00 - 15:45 いわき市こども元気センター(いわき市植田町)
(いずれも入場無料。詳しくはアリオスチケットセンター 0246-22-5800 までお問い合わせください。)
マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽メンバーによるコンサートです。
演奏者の興味深いお話もございます。お楽しみに!
10月8日(日)
10:15 - 11:00 いわき芸術文化交流館アリオス キッズルーム
(入場無料。詳しくはアリオスチケットセンター 0246-22-5800 までお問い合わせください。)
料金
※全席指定、税込 |
各1回券
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料金 |
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※未就学児のご入場は、お断りしています。
※曲目・出演者等の変更の場合があります。あらかじめご了承ください。
上海フィルは中国を代表するオーケストラである。前身は上海映画管弦楽団(1954年設立)と上海放送管弦楽団(1950年設立)が1996年に統合された上海放送交響楽団に始まる。2004年4月に名称を現在の上海フィルハーモニック管弦楽団に変更。09年に現音楽監督ムーハイ・タンが就任。中国作曲家作品、中国若手ソリストの起用などに重点を置く一方、マーラーの交響曲、バルトーク「青ひげ公の城」、ワーグナー「指環」など意欲的なプログラムに取り組んでいる。首席指揮者リャン・ツァンはさらにレパートリーの拡大に貢献し、海外との交流などを盛んに行う。アジア オーケストラ ウィークに満を持しての初登場。
1979年、江蘇省泰州生まれ。5歳よりピアノを始め、上海音楽院付属小学校、中学校で学んだ。この間、作曲も学び、数多くのピアノ曲や弦楽作品を作曲した。96年上海音楽院で指揮をメイ・ツァン教授に師事。98年、ウィーン音楽大学に入学、指揮法をウロシュ・ラヨヴィチ教授に、ピアノをデイヴィッド・リブレイ教授に師事した。
ウィーン・ウェーベルン管弦楽団、ウィーン・アンバサダー管弦楽団、マカオ管弦楽団の他、上海交響楽団、広州交響楽団、北京中央歌劇場管弦楽団等の中国主要オーケストラを指揮、特にドイツ・オーストリア音楽は高く評価されている。現在、上海フィルハーモニック管弦楽団首席指揮者。
ジュリアード音楽院から権威あるアーティスト・ディプロマを与えられ、中国国務院からは若手国際芸術家大使に任命されている。
ジェ・ヤンは現在3つの重要なポジション
(ハルビン音楽院ピアノ科主任、吉林芸術大学ピアノ科主任兼副学長、杭州国際芸術アカデミーの副学長兼国際学科長)につき後進の指導にも熱心に取り組んでいる。また香港ピアノ音楽協会の大使にも任命されている。
2016-2017年のシーズンではジェ・ヤンは12か国82都市で128のコンサートが予定されている。ヴァン・クライバーン、ブゾーニ、ベヒシュタイン、浜松など数々の権威ある国際ピアノコンクールで上位入賞を果たしており、また、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団などの世界的オーケストラとも共演を重ねている。
1998年設立。オーディションにより世界各地の優秀な演奏家が集まり、現在24か国からの演奏家を擁するアジアを代表するオーケストラのひとつであり、異なる文化・伝統が交差するアジアにおいて象徴的な存在となっている。ロリン・マゼール、ネヴィル・マリナー、ユーディ・メニューイン、ホセ・カレーラス、ブランフォード・マルサリスなど世界的な指揮者やアーティストと共演し、音楽的資質を高く評価されている。名曲シリーズをはじめ、クラシックの定番から映画音楽、ジャズ、ポップス、現代音楽、オーケストラによる委嘱作品等を実現し、マレーシアの主要都市のほかシンガポール、韓国、オーストラリア、中国、台湾、日本、ヴェトナムなど世界各地で演奏活動を行い、教育・アウトリーチプログラムにも精力的に取り組んでいる。アジア オーケストラ ウィーク初登場。
1973年東京生まれ。桐朋学園大学で、コントラバスを志賀信雄、ピアノと指揮を紙谷一衛に師事。コントラバス奏者として今までにNHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団などのオーケストラで小澤征爾、秋山和慶、ウォルフガング・サヴァリッシュ、ホルスト・シュタイン、ヘルベルト・ブロムシュテット、ピエール・ブーレーズ、ヴァレリ・ゲルギエフ等と共演した。2003年、コントラバス奏者としてマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団に入団。現在、専任指揮者。
現在19歳のテングク・イルファンはクラウス・ペーター・フロール、ネーメ・ヤルヴィ、クリスチャン・ヤルヴィなどの世界的指揮者と共演したマレーシアを代表する天才的ピアニストである。
メジャー・デビューは11歳。マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、音楽監督のクラウス・ペーター・フロールのもとベートーヴェンのピアノ協奏曲を演奏。2011年、ネーメ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団とショパンのピアノ協奏曲を演奏、その後シンガポール交響楽団、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、アスペン室内管弦楽団等と共演している。
その実績が認められ2012年より定期的にアスペン音楽祭に出演。2013年同音楽祭プロコフィエフコンクールで第1位。続く2014年、同音楽祭現代音楽アンサンブルのレジデントピアニストに選出された。以来、多くの音楽祭に出演し活動の場を増やしている。現在、ジュリアード音楽院にてピアノと作曲を学んでいる。
1970年発足。2014年認定NPO法人化。関西を代表する楽団の一つ。
世界的ヴァイオリニストでもあるオーギュスタン・デュメイは08年より首席客演指揮者を務め、11年より楽団史上初となる音楽監督に就任。藤岡幸夫は00年より正指揮者を務め、07年より首席指揮者に就任。飯守泰次郎は01年より常任指揮者を務め、11年桂冠名誉指揮者に就任。
『ヒューマニズム』をテーマに、聴衆へ勇気と感動を与える活動を展開。地域と共に歩む明確なビジョンで挑戦を続ける個性派楽団として好評を博している。14年10月よりスタートしたBSジャパンの音楽番組「エンター・ザ・ミュージック」(毎週月曜夜11時)に藤岡幸夫と共に出演中。15年5月から6月にかけて、スイス・ドイツ・イタリアの3カ国5都市を巡る楽団初のヨーロッパツアーを開催し、各地で大きな注目を集めた。
指揮・ヴァイオリン
1949年パリ生まれ。10歳でパリ音楽院に入学するが、2年間在学した後は個人教授について音楽教育を受けた。14歳の時モントルー音楽祭でリサイタルを開き、シェリングに認められる。ミルシテイン、グリュミオーにも師事した。79年カラヤンに招かれてパリの特別祝賀コンサートに出演し、直後にコリ ン・デイヴィス指揮ベルリン・フィルとも共演した。以来、ヨーロッパの主要オーケストラと定期的に協演し、著名な国際音楽祭にも出演。リサイタルも各地で開いており、室内楽でも高い評価を得ている。ドイツ・グラモフォンとEMIレーベルに録音し、フランス・ディスク大賞とグラモフォン賞を受賞している。
11年1月、08年から客演指揮者を務めていた関西フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任した。
ソリスト、指揮者、室内楽奏者というデュメイの三つの<顔>を代表する二枚組CD
(ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、交響曲第8番/ブラームス:弦楽六重奏曲第1番)を発売。16年5月にはケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団とのバルトークのヴァイオリン協奏曲 第2番の最新版を発売した。
使用楽器:モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)財団貸与 ストラディヴァリウス“Le Reynier”1727。
主催 | 文化庁芸術祭執行委員会 |
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共同主催 | いわき芸術文化交流館アリオス(10月8日) |
後援 | いわき市教育委員会(10月8日) |
協力 |
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制作 | 公益社団法人日本オーケストラ連盟 |
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